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授乳中のママは免疫も下がっていたりするので、無理をすると体調を崩しやすい時期ではあります。
ということは、1番罹りやすい病気である風邪にもなりやすいということ。
特に冬場に頻回授乳がある時期の育児だと、どうしても風邪を引くリスクは上がってしまいます。
風邪を引いて体調を崩すと、やはり「生命維持>母乳を出すこと」という優先順位になるので、いつもより母乳量が減ったり授乳リズムが崩れてしまいます。
さらに、風邪から回復しても一旦減ってしまった母乳の量が風邪を引く前の量に戻すにはしばらく時間が必要になったりします。
今回はこの風邪と母乳量の関係についてご紹介していきます。
風邪と母乳量の関係は?
冒頭でもお伝えした通り、風邪を引くとまずは身体を回復させることや、生命維持の観点から、ママの体も母乳を作ることより自分の体を回復させることに注力し始めます。
こうなると、熱が出て汗をかいた分の水分をしっかり補給をしても母乳がしっかり出ないことはよくあります。
また、ひどい風邪を引くと、授乳中であっても体調回復を優先して抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤が処方されることもあります。
授乳中に風邪を引いた場合は多くの医師が葛根湯を処方するのですが、あまりにもひどかったり、症状によっては抗アレルギー剤などが処方されることもあるのですね。
こうした薬も、一時的にしっかり風邪を治したり、症状を軽減させるためには大事ですが、あまり長く服用すると母乳の分泌量を低下させやすくなります。
また風邪を引いている時と言うのは「赤ちゃんをあまり近づけない方がイイ」ということで授乳の回数を減らすこともあります。
このことで吸啜刺激を受けることが減ると、必然的に母乳の生成量は減っていきます。
赤ちゃんの授乳をずっと止めずに続けた場合でも、赤ちゃん自身が風邪を引いていると、鼻づまりからの息苦しさで長くおっぱいを吸うことができなくなります。
このような赤ちゃんの吸う刺激が少なくなる時も、やはり母乳の分泌量は減ってしまうのです。
風邪の時は授乳して良いの?
基本的に葛根湯だけで治している場合については、風邪を引いていても授乳することは危険ではありません。
母子ともに風邪を引いていて、お互いの授乳リズムが崩れていても、とにかく授乳機会を設け続けていると母乳量はがくんと減ることはなく続けられます。
ただ、ママの症状がキツクて、体調回復を優先した方が良い時や、そのために強めの薬が処方されている時は医師の指示に従って授乳を控えることも出てきます。
減ってしまった母乳量を回復させるには?
風邪を引いて授乳の機会が減ってしまい、母乳の量が明らかに減ったという時は、しばらくは頻回授乳を行って吸啜刺激をたくさん受けるようにしましょう。
そして、体調がしっかり回復するように栄養に気を付けた食事をしっかり摂ることをおすすめします。
風邪から回復した時点で例えば母乳量が半分に減ってしまっていても、赤ちゃんに吸う機会をたくさん取ってもらえば母乳の分泌量は回復します。
母乳量が回復中の期間は「自分の体はまだ万全ではないんだ」と意識して、自分の体も大切にしながら、また赤ちゃんと授乳リズムを作るようにするのが大切ですよ。