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母乳が出ない理由って?

母乳が出ないという悩みには、いくつかの種類があります。

  • 産後すぐから全く母乳が出ないという悩み
  • 産後いくらかの期間は母乳が出たけれど、途中で出ない(出にくく)なったという悩み
  • そもそも母乳が出ない(出にくい)体質上の悩み

母乳が出ないことに悩む多くのママは、上記のいずれかの悩みに当てはまると言われていますが、あなたはいかがでしょうか。

母乳の出に関しては、「どの程度で出ないとするか」という度合いが人それぞれ異なるので、全ての悩みをひとまとめにしては言えません。

ただ、母乳が出にくくなったり出なくなる理由は多くの場合で今回ご紹介するパターンに分かれるようです。

母乳が出ない理由① ストレス

母乳が出にくくなったり、出なくなったりしている理由の最多にして最大の理由は「ママへのストレス」です。

産後の女性の体は、自分が思っているよりずっとずっと疲れていたり、大きなダメージを受けていたりします。

しかしそもそもの「社会のスタンス」として「妊娠・出産は病気ではない」という考え方がありますよね。

これが「出産してしばらくすれば女性は通常の生活に戻れる」という無意識の意識に繋がっているのです。

こうなると、産後1週間ほどで女性は「通常の生活」へ移行することを、本人も始めようとしますし、周りも「本人が動けているなら大丈夫だろう」と容認したりします。

けれども、女性の体が「本当に」出産のダメージから回復して、産前の状態に戻るのは1年はかかるとされているのです。

実際に産前の母親教室や退院時の家族計画指導では、できれば次の出産は1年空けた方が体のためには良い、と言われるのです。

回復までに1年もかかるほどのダメージを抱えている母体が、それでもわが子の育児のために、睡眠不足になり、自分の血液を加工して授乳しているとなれば、物理的にも母には多大なストレスがかかっていることはわかりますよね。

これにプラスして、周囲が「もう動けるでしょ」とか「母乳の出が悪いんじゃない?」なんて思いやりのない言葉を浴びせたり、夫が自分の身の回りのことすら妻にさせるような状態であれば、母体のストレスは累乗で増えていきます。

母乳を出すのに必要なホルモン「オキシトシン」はリラックスや幸せを感じた時に分泌されるホルモンです。

つまり、お母さんがストレスを抱えるような状態では、出る母乳も出なくなるということ。

家事に育児に、人によっては仕事まで抱えて、さらに周囲から聞きたくない言葉まで投げられれば母乳が出なくなるのもうなづけます。

あなたはストレスを抱え込んでいませんか?

母乳が出ない理由② 血行不良

母乳は「お母さんの血液の加工品」です。

母乳のことは他の言い方で「おちち」とも言いますよね。

昔の人は母乳が「血(ち)」からできているのを知っていたのかもしれません。

母乳が血液の加工品であることがわかれば、母乳が出ない理由の中に「血液」が関わってくるのも何となくわかります。

ストレスを特に感じていないのにどうも母乳の出が悪いな、というお母さんの中には、おっぱいの血行や、全身的な血行の不良がある場合があります。

もともと冷え性のお母さんだと、育児中の寝不足やちょっとした栄養不足ですぐに血行不良になってしまい、母乳の出が悪くなるのはよくあります。

また、出産によって骨盤が歪んだりしたことで全身のバランスが悪くなり、産後に冷え性になって血行不良になるお母さんもいます。

母乳が出ない理由③ 疲労や睡眠不足

母乳が出ない理由①で、母乳を出すためのホルモンとして「オキシトシン」をご紹介していますが、母乳に関わるホルモンには他に「プロラクチン」というホルモンもあります。

このホルモンは母乳の生成(乳腺の発達)に関わるホルモンなのですが、このホルモンがいつ体の中で分泌されるかと言うと「睡眠時」なんですよね。

でも授乳期間中のお母さんって、ベースとして「睡眠不足」なわけです。

これに授乳中の赤ちゃん以外に兄姉となる子どもがいると、「赤ちゃんと一緒にお昼寝」もしにくくなって、ますます睡眠不足になります。

睡眠不足と疲労の蓄積が続けば、プロラクチンの生成も減るのでどうしても母乳の出が悪くなるのは仕方ありません。

私は絶対睡眠不足が理由だよ!という人は、1日くらい赤ちゃんはミルクで我慢してもらって、たっぷり眠ることを最優先してください。

赤ちゃんにとって大事なのは、たった1日も欠かさず母乳を飲むことより「お母さんがずっと元気でい続けること」なのですから。

母乳が出ない理由④ 水分不足・栄養不足

母乳は血液の加工品とずっとお伝えしていますが、ということは、しっかり血液が生成されていないと母乳は出にくくなるということですよね。

疲労と睡眠不足でついつい「ありあわせのもの」で食事を済ませ続けていると、いつの間にかお母さんの体は栄養不足になっています。

核家族で夫が仕事に行っている場合、自分の食事を用意するのはどうしても自分自身になるので、料理がしんどいのはよくわかります。

料理に1時間かけるなら、少しでも眠っていたいと思いますよね。

ですから、睡眠不足で授乳中の期間は、ちょっとくらいレトルト食品を使ってもいいでしょう。

毎回栄養満点の食事を「自分のためだけに時間をかけて」なんて作れません。

ただ、レトルトを利用する時も、今はオーガニック材料を使ったヘルシーなレトルト食品があります。

他にも、栄養を整えるために水分を「母乳が出やすい」成分(ハーブなど)の入ったお茶にすることも使える方法です。

そもそも授乳中は「いつも通りの水分補給」では水分不足になるのが基本なのでたくさんお茶などを飲む必要があります。

このお茶に、母乳が出やすくなるような工夫をすると、無理なく母乳対策にもなりますし、自分の栄養補給にも繋がります。

案外、母乳が出にくくなった理由には水分不足や栄養不足が多かったりするので、「出ていた母乳が少なくなった」とか「出にくくなった」と言う人は、お茶で工夫をすると突破口になったりしますよ。

母乳が出ない理由⑤ 乳管の詰まり

産科や助産院では産前に「おっぱいマッサージ」や「乳管の詰まりを取り除く指導」をしてくれることがよくあります。

ただ、産前にしっかりマッサージや乳管の掃除をしていても、産後の慌ただしい生活で乳管が再び詰まってしまっているということはよくあります。

産後1か月は湯船にも入れませんし、お風呂でゆっくりおっぱいの掃除…なんてできませんしね。

母乳の出が悪くなったな、という時はこうした「物理的」な要因もあるので、たまにはじっくり自分のおっぱいと向き合って、しっかち日頃の労をねぎらってあげてみてください。