この記事は約 1 59 秒で読めます。

母乳育児中の水分摂取

母乳育児をしている中で「今日は何だか母乳の出が悪いな……」と感じる日があります。

ただ、そうした「母乳が出にくい日」の前日の行動などを考えても、極端にストレスが溜まるようなこともなく、睡眠もいつも通り取れている、さらに食事も通常通り食べられている、という時には「なんで今日だけ?」とかなり不安になります。

体調が悪いわけでも、精神的にまいっているわけでもないのに母乳の出だけが悪くなる、こんな悩みにぶつかったら、先ず取ってほしい行動があります。

それは「水分補給をすること」です。

人間の体の7割は水分なので……

あなたは学生時代、理科の時間などで「人間の体の7割は水分でできている」という話を聞いたことはありませんか?

骨や筋肉で形作られ、あまり「水っぽい」感じはしないかもしれませんが、私たち人間の体のほとんどは水分でできているんですよね。

食事が摂れなくても水分があれば2週間は生き延びられると言われる人間ですが、水分が摂れなくなると4日ほどしか生きられないと言われています。

これほどまでに生命維持に大切な水分。

実は大人より水分量の多い赤ちゃんは、母乳やミルクしか飲めないこともあり、あんな小さな体で1日に800~1500mlの母乳やミルクが必要です。

母乳だけで生きている赤ちゃんであれば、この必要量の全てをママからもらうことになるので、ママはこれだけを見ても800~1500mlの水分を赤ちゃんに分けることになります。

ということは、最低でも800mlを飲んでいる赤ちゃんがいるママは、赤ちゃんに分ける量の水分だけでも補給をしなければ、自分自身の体の水分が不足することになります。

もし自分の体に水分補給をしなければ、ママは自分がもとから持っている水分を赤ちゃんに分けることになるので、どんどん水分が不足していきます。

そうなると、ママの体は母乳を作ることよりママ自身の体の健康を優先して、母乳作りをストップしてしまうことになります。

一般的に、体重の約2%の水分が失われると、体が不快感をもつようになり、体重の6%の水分が失われると所謂「熱中症」の状態になるとされています。

これを体重50kgの人で換算すると、体重の2%は1リットル、体重の6%で3リットルということなので、1日最低でも1リットルは水分を摂取した方が良いことになります。

自分自身の生命維持に必要な水分を最低1リットルとすると、赤ちゃんが母乳として飲む分も合わせて大体最低でも1.8リットルは1日に水分を摂取した方が良いことになりますね。

SPONSORED LINK

水分補給で母乳の出やすさもサポートできる?

あなたは妊娠期間中に摂取する水分について、きっととても気を遣ったと思います。

ノンカフェインで、できればハーブティーを飲んで体を温めるなどしませんでしたか?

これは授乳中も大切で、母乳と言うのはママが体に摂りいれた栄養分などを凝縮して赤ちゃんに分け与える感が強いので、できたら水分補給のために摂取する水分も身体に良いお茶を飲む方が良いのです。

悪い例ですが、ママが喫煙をする人だと、ママの体に入ったニコチンは、赤ちゃんにはママの3倍ほどの濃さのものが母乳から伝わってしまうとされているのです。

ですから逆に、ママが食事に気を付けたり、摂取する水分に気を遣えば、身体に良い成分が赤ちゃんに伝わることになるのです。

また、母乳育児に励みたいと思っているママには、母乳の出を良くしたり母乳が乳管に詰まりにくくなる成分を含んだお茶を飲むことをおすすめします。

そうしたお茶の代表は「タンポポ茶」と言われるお茶で、今では市販でもたくさんの種類のタンポポ茶が売られています。

タンポポ茶はちょっとクセのある感じがしなくもないので、初めて飲む人は純粋にタンポポしか入っていないお茶よりも、黒豆などの他の原料も含んでいるお茶の方が飲みやすくて続きますよ。

また、タンポポ茶には母乳育児ママに必要なミネラル分が豊富ですし、授乳中に少なくなりがちな鉄分も補給できるので貧血防止にも役立ちます。

そして、大事なのは、1日に結構な量の水分を摂った方が良い授乳中のママですが、水分の摂り方として「のど乾いたー!(冷たい飲み物を)ゴクゴク!」と飲むのは止めておいた方が良いということです。

できたらタンポポ茶の様な体の巡りを良くするようなお茶を少しずつ小分けにして、ちょっとずつ飲んで1日に1.8リットルを飲みきる方法の方が体に負担なく水分摂取ができますよ。