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哺乳瓶のゴムを嫌がる赤ちゃん

出産が終われば母乳が溢れるように出るはず……というのは出産前の女性がよく抱いている幻想です。

しかし実際には、産後1か月で完全に母乳で育てている人の割合は4割とちょっと。

多くのママは産後1か月の時点では完全母乳ではなく、混合授乳で赤ちゃんのお世話をしています。

けれど中にはママのおっぱいならしっかり吸うのに、哺乳瓶につけているゴムの乳首をどうしても吸ってくれない「哺乳瓶拒否をする」赤ちゃんもいます。

こうなると、赤ちゃんの栄養や成長のことが気になりますし、ママとしては早く母乳がたくさん出るようにしたい!と思いますし、ましてや母乳が出ていない状態のママならどうにかして母乳が出るようにと色々なことを試してみることと思います。

今回は哺乳瓶のゴム乳首を嫌がる赤ちゃんをもつママへの試してもらいたい母乳の出る方法をご紹介します。

赤ちゃんがゴム乳首を吸ってくれないから授乳できない

そもそも、赤ちゃんには本能的に「吸啜能力」というものがありますが、このチカラにも個人差があることは頭に入れておきたい部分です。

大人だって人によって能力差があるのは常識ですよね。

しかも、おっぱいにしろ哺乳瓶のゴム乳首にしろ、生まれたばっかりの赤ちゃんがしっかり「吸う」ためにはかなりの体力を使います。

特におっぱいを吸って母乳を飲むというのは、赤ちゃんにとっては相当の体力を使う行為です。

多くの赤ちゃんはお腹が満たされるまで母乳を飲めば、疲れて寝てしまいますからね。

一方で哺乳瓶のゴム乳首は母乳を飲むほどの体力を使わなくてもミルクが出てくるので、赤ちゃんにとってはちょっぴり楽ちんな食事方法にはなります。

けれど、ママのおっぱいと違ってゴム乳首には体温がありませんから、吸う際に違和感を覚えて嫌がる赤ちゃんはたくさんいます。

母乳の出に悩んでいるママにとって、哺乳瓶でのミルクもしっかり飲んでくれないとなると、心配で気が気ではないでしょう。

ですが、母乳と言うのは何かの工夫をしたからすぐに出る、というものではないと、きっとあなたもすでにご存じのはず。

ですから、母乳の出が悪いとか、母乳がほとんど出ないというママは、母乳が出るようにするための方法を試しながら、哺乳瓶のゴム乳首についても色々と試してみることをおすすめします。

赤ちゃんとゴム乳首にも相性があって、色々なメーカーのゴム乳首の中でもA社のものは合わなかったけれど、B社のものなら相性ばっちりだったということもあります。

今はかなりたくさんの種類のゴム乳首が出ています。

穴の開き方や乳首の形1つにしてもそれぞれ違うので、どれが赤ちゃんと相性が合うかを試してみるのも良いでしょう。

そして、赤ちゃんが哺乳瓶のミルクを吸わない理由には、ゴム乳首がイヤというのではなく、ミルクの味が合わないということもあります。

ゴム乳首と同じく、今はミルクにも本当にたくさんの種類が出ています。

最初から大きな缶でミルクを買ってしまうと、どれが赤ちゃんの好みなミルクかわからなので、最初はお試しできる程度の量を買って、赤ちゃんの好みの味を探すと良いですよ。

何とか母乳を出したい!!

哺乳瓶のゴム乳首を色々と試しても、ミルクの種類を色々試してもそれでもおっぱいの方がやっぱり大好き!という赤ちゃんにはできたら母乳をいっぱい吸わせてあげたいと思いますよね。

母乳は出ていないけど、赤ちゃんがママのおっぱい大好きということなら、たとえいっぱいは出ていなくても赤ちゃんが満足するまでおっぱいを吸わせてあげれば良いでしょう。

というのも、今は母乳がたくさんは出ていなくても、母乳と言うのは「吸わせれば吸わせるほど出るようになる」ことが多いからです。

赤ちゃんがママのおっぱい(乳首)を吸うことで、その刺激が脳に伝わって、母乳を生成したり押し出したりするホルモンが出ます。

母乳が出ないからと言っておっぱいを吸わせる機会を少なくすると、ますます母乳が出づらくなります。

ですから、できれば母乳の出が悪くても、赤ちゃんがおっぱいを吸う意思があるなら、赤ちゃんの思うだけおっぱいを吸わせてあげると良いのです。

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リラックス&食べ物に気を遣って

ママが母乳をたくさん出すために何が必要かというと、実際には栄養やおっぱおマッサージより「リラックス」と「疲労し過ぎていない」ことが何より大切となります。

栄養は一先ず置いておいても、ママが空腹にならない程度食べていれば、母乳は生成されます。

でもママが疲労し過ぎていたり、ストレスが強くてしんどくなりすぎていた場合は、母乳って出が悪くなったり止まったりしてしまうんですよね。

リラックスや疲労に気を付けたうえでできるのが、きちんとした栄養を取ることです。

授乳中は脂質の多い食べ物を多く摂ると、母乳の脂肪分が上がって詰まりやすくなります。

できたら和食を中心にして、脂質が多い母乳にならないようにすると良いでしょう。

母乳が出やすくなるようなお茶を水分補給としてたくさん飲むことも、母乳の出をよくしたり、量を増やすことには役立つはずです。

おっぱいマッサージはプロに任せることも大事

母乳の出が悪いとか、母乳がほとんど出ないというママで、産後退院してから助産師さんからのおっぱいマッサージを受けていないという人は結構います。

確かに産後、特に健診などの用事がないのに、産婦人科や助産院に通っておっぱいマッサージを受けるのは体力的にも精神的にも大変なことです。

それでも、しばらく自分なりのおっぱいマッサージをしても母乳の出が良くならない時には、やはりプロの手を借りた方が良いでしょう。

自分なりのマッサージをしていて出なかった母乳が、助産師さんのマッサージによって出やすくなるというのは経験談としても多いですからね。