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母乳が出にくい人

今は「母乳で赤ちゃんを育てましょう」という風潮が強いので、なかなか母乳が出ないと悩む人が増えています。

というのも、実は現在の60代前後の人はどちらかと言うと「ミルクで育てる」という考え方が一般的だったので母乳にこだわりが強い人は今よりずっと少なかったんですね。

ただ、確かに母乳には赤ちゃんにとって良い成分がたくさん含まれているのも事実なので、できたら母乳をたっぷり飲ませてあげたいというのは多くのママが思うことでしょう。

しかし、赤ちゃんにいっぱい母乳を飲ませたくても思うように母乳が出ないとママは必要以上に悩み、落ち込んでしまいます。

ということで、今回は「母乳が出ない・出にくい人」の特徴をクローズアップします。今現在、母乳の出について悩んでいるあなたも、もしかしたらこの特徴に当てはまるかもしれません。特徴がわかれば対処法もはっきりするので、先ずは自分の体とじっくり向き合えるといいですね。

産後1か月で母乳育児をしている人は半分以下?

厚生労働省が行った調査では、産後1か月の時期に赤ちゃんの授乳を全て母乳で行っている人の全国平均は42.4%だったとのことです。

母乳育児が良いという風潮の強い現代においてこの数字は意外と思うママは多いと思うのではないでしょうか?

母乳が出ないことに悩むママは実際に自分の周りでは「母乳で育てたよ」と言っている人の方が多いし、母乳が出ないことを責める人の方が多いよ!と思うかもしれません。

しかしながら調査の結果だけで言うと、産後1か月では半分以上のママがミルクと母乳をバランスよく使いながら育児をしているんですよね。

というのも、産後1か月というのはまだまだ慣れない育児に四苦八苦したり、自分の体の回復を優先したりしている時期なので、母乳の生成がリズムよくできる時期ではないからです。

しかも産後1か月=生後1か月の赤ちゃんだって、いきなりやってきた外界に慣れるのが精一杯でゴクゴクおっぱいを飲める子ばかりではありません。

赤ちゃんは本能として「乳首を吸う」という「吸啜本能」はもっているのですが、ママの乳首と赤ちゃんの口がしっかりフィットするのに時間がかかることもあるのです。

ママのおっぱいは「赤ちゃんに吸われれば吸われるほど」母乳を作るシステムになっているので、赤ちゃんの吸啜感覚とママもおっぱいの相性が合うようになるまではなかなか母乳が出ないことがあるのは仕方ないのです。

産後1ヶ月で母乳が出ないとか出にくいという人の特徴としては、体質的な問題というよりは、赤ちゃんとゆっくりテンポを合わせている人ということが言えるでしょう。

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産後3か月まではゆっくり構えてみて

上でご紹介したように、産後1か月ではまだ半分以上のママは母乳+ミルクで育児をしている人が多い時期です。

1か月を過ぎると徐々に赤ちゃんの体もしっかりしてきて、身体に脂肪がついたりしてふっくらしてきます。

すると、泣く力もおっぱいを吸う力も新生児の頃とは比べ物にならないくらい強くなってきます。

こうなると、少しずつしか出なかった母乳が、赤ちゃんの満足いくだけ出るようになることも多いのです。

ただこの時期になっても母乳の出が悪いとか、そもそもほとんど母乳が出ないということになれば、体質的な問題が出てくるかもしれません。

けれども、出産した女性のなかで、本当に体質的に母乳を生成することができない人というのは全体の1%程度しかいないと言われているんですね。

ということは、あとの99%の人は「量に違いはあれど」母乳を生成することはできるということなんです。

しかしここで間違ってはいけないのは、母乳が生成できたとしても、量が十分生成できるかどうかは個人差になるという部分です。

特に赤ちゃんがおっぱいを上手に吸えるようにはなってきたけれど、母乳の量はほとんど増えないという人は、特徴に1つとして「大きなストレス」を抱えていることが多いんです。

これは睡眠不足や栄養の偏りなどの物理的な要因によるストレスから、育児に対する家族の協力がないということへのストレス、夫が自分のことを自分でしないというようなパートナーへのストレスなど様々です。

大きいのは睡眠不足とパートナーへのストレスですが、産後はホルモンバランスの激変で些細なこともストレスに感じてしまう時期であるのも事実。

そもそもストレスを抱えやすい人や、怒りを感じやすい人、不満を溜めこみやすい人はできるだけ自分なりのストレス発散方法を見つけてみましょう。

全ての家事や育児を「ママ自身が満足するほど」パートナーとシェアできなくても、せめてストレス発散の時間だけは割いてもらって、ストレスを軽減するようにしてみてください。

ストレスのコントロールができるようになると、びっくりするほどリラックスした気持ちになれることも多いんですよね。

ストレスは母乳生成の天敵です。ママがリラックスして母乳を生成できる環境を整えてもらうのは周囲ができる「せめてもの」行動なので、協力を仰ぎましょう。

以上のことを踏まえると、母乳が出にくかったり出ないというママの多くはストレスを抱えやすいという特徴が見えてきますね。

母乳が出ないことについて悩み過ぎるのも大きなストレスになりますよ。母乳は頭で考えても出るものではないので、思いつめた時は「母乳生成に良い」というお茶でも飲んで、背伸びの1つでもしてみましょう。

血行を良くできることと、内側からの作用で心身がリラックスして赤ちゃんに接すれば、自然と母乳が生成しやすい体へと向かうことができるようになりますよ。