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母乳育児をした女性なら1度は経験したことがあるのでは?という症状が「乳腺炎」です。
ただでさえ母乳で張ってしまうおっぱいが、乳腺炎になるとパンパンに腫れて熱を帯びて、人によっては高熱を出す人もいます。
乳腺炎になると、順調に母乳が出ていた人も母乳が出にくくなったり、母乳が止まってしまう人もいます。
今回は授乳ライフのツライ経験となる「乳腺炎」と、調子よく母乳育児をするための情報をご紹介します。
そもそも乳腺炎って何?
乳腺炎と一口に言っても、実は乳腺炎には2つの種類があります。
化膿性乳腺炎
乳房付近や乳頭に傷がつきそこから最近が入ることで炎症をおこすのが「化膿性乳腺炎」です。
赤ちゃんが乳首を噛んでしまって、そこから細菌が入ってこの乳腺炎になることはありますが、授乳中の多くの乳腺炎は次にご紹介する「急性うっ滞乳腺炎」となります。
ちなみにこちらの可能性乳腺炎に関しては、授乳中などでなくてもケガなどが理由になって罹ってしまうことはあります。
急性うっ滞乳腺炎
母乳育児によくある、ママを悩ませる乳腺炎のほとんどはこの「急性うっ滞性乳腺炎」です。
乳房で生成された母乳が乳腺(乳管)で詰まってしまい、母乳が溜まることで「うっ滞」してなってしまう乳腺炎です。
母乳が溜まった乳房は熱くなり、腫れたりパンパンになったり、熱を出す人もいたりします。
乳房はカチカチになって痛みが出て、寝ることもできずに大変ツライ思いをします。
今回主にお話する乳腺炎は、こちらの急性うっ滞乳腺炎についてです。
これは乳腺炎?症状や原因を解説
母乳育児につきものともいえる「急性うっ滞乳腺炎」は、痛みや熱がよく挙げられる症状です。
多くのママが悩む乳腺炎の症状は次のようになります
急性うっ滞乳腺炎の症状
母乳育児をしているママの2~3割の人がなると言われる乳腺炎。その主な症状は次の通りです。
- 乳房が熱を帯び、しこりができる。
- 乳房のしこりの部分が赤みを帯びる。
- 乳房が痛む、押すと痛い
- 全身症状として、発熱・寒気・頭痛・関節痛を伴うことが多い
- 腕を上げるなどの動作で胸が痛い
- 母乳の色が白っぽい色ではなく、黄色っぽい色になる
いかがでしょうか?あなたを悩ませる症状は上のようなものではありませんか?
これに加えて、乳腺炎になっている時の母乳と言うのは脂肪分の高い母乳であることが多いので、粘りが通常の母乳より強い感じがしたり、母乳が出なくなったりということもあります。
どうして乳腺炎になるの?
乳腺炎になる人は次のような食習慣や生活習慣を繰り返していることがあります。
- 高カロリー・高脂肪な食事を摂ることが多い
- 産後の体矯正でサイズのキツイブラジャーや、姿勢の悪さなどによって「胸部が圧迫」されている。
- 授乳リズムができておらず、作った母乳を残さず飲ませることができていなかったり、母乳の飲み残しが多い。
- 赤ちゃんの母乳の飲み方に癖があったり(右の乳首の方が好きなので右ばかり飲んでいるなど)して、飲み方のバランスが悪い。
いかがでしょうか?
乳腺炎になっている人、なりやすい人は上に挙げた原因に思い当たる節があるころもあるのではないでしょうか。
特に産後すぐは、お祝いでケーキを持ってきてくれたりする人もいて、気が付かないうちに高脂肪の食品を摂ってしまうこともよくあります。
初産の場合は自分の乳腺炎のなりやすさもまだわからないので、自分自身が乳腺炎になりやすい食事を摂ってしまうことも。
例えばAさんはチョコレートを食べても乳腺炎になりませんが、Bさんはチョコレートを食べると乳腺炎になるということはよくあります。
同じ食品でも乳腺炎になるかならないかは、わからないので、初産のママさんはこの種類がつかめずに、最初のうちは乳腺炎を繰り返す人も多くいるのです。
乳腺炎の時の授乳はどうすればイイ?
乳腺炎になった時の悩みとしては、乳管が詰まって母乳が出にくいということと、痛みが挙げられます。
ただ、乳腺炎の際の母乳は赤ちゃんにとってはすごく美味しい母乳ではないそうですが、それでも赤ちゃんに飲んでもらうのが1番の治療法です。
しこりがある部分をマッサージしながら赤ちゃんに飲んでもらえれば、かなり痛みや症状は改善します。
一方で、どうしてもマッサージをしたりしても母乳が出ないという時は、速やかに助産院やかかりつけの産婦人科で助産師さんにおっぱいマッサージをしてもらいましょう。
乳腺炎になった時は何より「早めの対処」が大事なので、放置するのは大NGです。
どうしても乳房が熱を持って痛い時は、冷蔵庫で冷やしていた保冷材(冷凍庫の保冷材は冷えすぎるので)を脇の下やしこりがある部分に当てて、熱をとるのも効果的。
もちろん、乳腺炎中の入浴は乳房がお湯に浸からないように気を配ることも大事です。
他には、食事を高脂肪・高カロリーのものを避けて、母乳が出やすくなるお茶をたくさん飲むというのも大事。
とにかく母乳の「通りやすさ」を重視することが1番の改善策ですよ。