母乳と病気の関係について

世の中にいらっしゃるママの数だけ、母乳育児への悩みがあった・あると思いますが、母乳育児への悩みの中でも一番根深いのは「母乳が出ない」ことへの悩みでしょう。

母乳を出すための工夫と言うのは星の数ほど紹介されていますが、本当にありとあらゆる方法を試したにも関わらず、どうしても母乳が出なかった!という人の中には、自分でも気づかない「病気」が隠れていることもあります。

今回は母乳の出と隠れた病気について考えていきます。

色々な方法を試しても母乳が出ない?

母乳を出ない原因には、血行不良や水分不足という比較的すぐに解消できる問題から、乳管詰まりや乳管の開通といった物理的な問題、おっぱいマッサージをすることで解消する問題など様々にあります。

多くのママは、母乳の出が悪い、出ないという時にはすぐにおっぱいマッサージを試し、栄養を考え直し、血行がよくなるように頑張ります。

そして、たいていの場合は赤ちゃんに頻回授乳を繰り返すことでおっぱいが本来の働きを認識して母乳の出が増えていきます。

しかしどんな方法を試してもどうしても母乳の出が悪いとか、出ないということもあります。

そうした場合は、助産院や産婦人科もですが、乳腺外来などを訪ねて「おっぱいの状況」を確認することをしてみても良いでしょう。

もしかすると、母乳を作るための乳腺が欠損していることがあるかもしれません。

母乳が出るかどうかは、赤ちゃんを産むまで女性自身もわかりません。

ですからもしも乳腺が欠損していても、本人でもわからないのです。

生まれながらにして乳腺を欠損している場合というのはかなりわずかであるのですが、それでも0%ではないので、どうしても母乳が出ない!という人はこうした検査をしてみても良いかもしれません。

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どんな場合に病気を疑った方が良いの?

どんなに頑張ってもどうしても母乳が出ないということが続く場合、病気として1番思いつきやすいのは、先ほどご紹介した「乳腺欠損」となります。

しかしながらこうした女性は本当にごくわずかということです。

では母乳が出ない場合には他にどんな病気が考えられるのでしょうか?

おっぱいの病気と言うと、何より有名なのは「乳がん」ですが、実際には乳がんに罹患していても母乳が止まってしまうということはありません。

また、乳がんであっても母乳育児ができないということもありません。

しかし、ステージの進んだ乳がんなどであると、乳頭から分泌物はありますが、これがミルク(母乳)ではないものになるので、見た目としても異常がわかります。

母乳が出ない、何か分泌物があるけれど母乳の色をしていないという時には乳がんを疑って、乳腺外来で検診を受けるのは自分のメンテナンスとしても大切ですよ。