母乳が出ないな…とか出にくいよ…と悩みを抱えているあなたなら、きっとこれまでに母乳に関する色々な情報を集めてこられたのではないかと思います。
そして、こんなに努力をしているのにどうして悩みが解決されないの?!と半ば落ち込んでいるかもしれません。
確かにたくさんたくさん努力をしているのに、なかなか母乳の悩みが解決されないとかなりナイーブな状態になるのはよくわかります。
ただ、あまり深刻になり過ぎてどんどんストレスが溜まる状態になると、それこそ母乳トラブルの悪循環に陥ってしまいます。
そこでここからは、母乳育児をしたいと考えるママのために、母乳に関して色々な視点から知っておきたい知識を紹介していきます。
思わぬ発見で、そこをきっかけに母乳育児への取り組みがガラリと変わり、あなたも赤ちゃんも笑って過ごせる時間が増えるといいなと願っています。
母乳と女性の体についての見方
まず最初に忘れてはいけないのは、母乳と言うのは「女性の体が種の保存をかけて作っている命そのもの」だということです。
だから、本当に母乳を出したいと思うなら、何よりもママはママ自身を労わって、赤ちゃんと共に健やかにいられるサイクルを作れるのがベストなのです。
特に新生児期や生後3か月くらいまでの、まだ赤ちゃんに頻回授乳が必要な時期は、とにかくママは自分の体が健康に保てることと、産後のダメージからの回復ができるように考えることが大切。
これがきちんとできていなければ、最初は出ていた母乳も途中で息切れになってしまいます。
そして、もしあなたが、自分と赤ちゃんのことだけを考えれば良いという環境にいなくて、ストレスフルで自分の栄養状態の管理もままならない環境にあるのであれば、現在母乳に関して悩みを持っていることは仕方がないことなのです。
上のような状態で母乳が出ないという状況になっているなら、それはあなただけの問題ではなく、あなたを取り巻く家庭環境などにも改善すべき点があるということ。
母乳が出ないとか出にくいという悩みを決して1人で抱え込まずに、家族ごと、育児環境を整えるように考えていくことが問題解決に繋がるはずですよ。
母乳育児をするママに周りがサポートできることは?
育児と言うのは決して「ママと赤ちゃん」だけでできることではありません。
確かに授乳中の時期と言うのは、母乳であればあるほど、ママと赤ちゃん以外の家族、特にパパは「自分は蚊帳の外」感を募らせるかもしれません。
しかし、元気に見えても産後の女性は心身ともに非常に大きいダメージを受けています。
出産直後は「赤ちゃんとの対面」などの感動で精神的にダメージを受けているようには見えないかもしれませんが、実際には驚くほどの痛みや、自分で自分をコントロールできない時間を過ごしたことに対して、大きなショックを受けています。
さらに、出産は「本当に産前の体に戻るまで」に1年はかかるとされているのです。
ですから、周囲のサポートとしては第1として「自分のことは自分でする」というのを念頭に、授乳とおむつ換え以外の余計なことをママが考えなくても良いようにできるとベストです。
ただ仕事もありますし、全面的なサポートができる家庭ばかりではないのが現代の各家庭ですよね。
そうした場合には、休日にママの食べたい食事やおかず、常備菜を作っておいてあげるとか、自分のものに関わる家事くらいは絶対に自分でやるようにするだけでも、ママにとってはありがたいですよ。
パパが精一杯気遣って、頑張ってくれれば、全部がパーフェクトにできなくてもママにはしっかり伝わっています。
パパだって休日に休みたかったり、時には夫婦の時間をもって妻に甘えたいことがあるのはもちろんわかりますが、長い結婚生活で子どもが授乳期であるのなんてほんの1年か2年です。
多少妻の「育児優先モード」に不満はあるかもしれませんが、逆にその時期は「やっぱりこの人と結婚して良かった」「この人の子どもを産めて良かった」と思わせるぐらいのイイ男にステップアップする時期と思って、子どもにも「パパ大好き!」と言われるカッコイイ男になってみてくださいね。