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女性が社会進出が広がったことで、女性にも男性と同じような仕事上のストレスが多くなりました。
このことと関わりがあるのか、女性の喫煙率は女性の社会進出と共に上がりました。
ただ、時を同じくしてタバコの体への害についても知識が広まったので、喫煙をしていた女性も、妊娠中は喫煙を控える人は大変多いです。
けれど…出産後、育児や睡眠不足などのストレスから再びタバコを吸うことを再開する女性がいることも確か。
そんな喫煙女性の中には、母乳の出が悪いと悩むママもたくさんいます。
今回は母乳と喫煙・タバコの害についてご紹介します。
タバコは身体にこんな影響を与える
タバコが体に与える影響に関しては、きっと小学校や中学校の頃から指導を受けてきた人が多いと思うので、ここで詳しくはお伝えしませんが、タバコに含まれるニコチンが体に悪いことは周知のとおりです。
母乳との関係を考えると、ニコチンには血管を収縮させる作用があるので、血行を悪くするのですね。
授乳中に血行が悪くなるというのはどう考えても母乳生成にリスクしかありません。
さらに、母親が授乳中にタバコを吸った場合、母乳の中のニコチン量は1.5~3倍になると言われています。
タバコを吸っている当の母親より母乳を飲む赤ちゃんの方がタバコの害をたくさん受けることになるのですね。
しかもあの小さい体で。
ニコチンを多く含む母乳を飲んだ場合、赤ちゃんには次のような症状が出ることが考えられます。
- 不機嫌
- 不眠
- 下痢
- 嘔吐
- 急性ニコチン中毒の諸症状
※急性ニコチン中毒の諸症状には、貧血による蒼白や痙攣、頭痛などがありますが、授乳期間の赤ちゃんは話すことができませんから、泣くだけですよね
特に喫煙後3時間は体内のニコチン量が多くなると言われているので、頻回授乳が必要な4ヶ月くらいまでは、できればタバコは控えるのがせめてもの行動です。
母乳が出ないのはタバコのせい?
前項でお伝えしたように、タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があるので、身体の血行を悪くします。
授乳中の女性の血行が悪くなるということは、それだけで母乳生成に対してのリスクが上がるということになります。
さらに、タバコを吸うことで精神的にはストレスが解消できたとしても、身体には害と言うストレスがかかることになるので、ママの体からストレスを本当の意味で取り除くことはできません。
こうなるとタバコを吸うごとにストレスを溜めることにもなるので、やはり母乳の出ない方向へと体を向かわせることになります。
そして、母乳が出ないことより何より怖いのは、ニコチンを含む母乳を飲んだ赤ちゃんや、副流煙を日常の中で吸った赤ちゃんは、タバコの害を受けていない赤ちゃんよりずっと「乳幼児突然死(SIDS)」になる確率が上がるということです。
育児にストレスはつきものですし、タバコを止めることがとっても難しいことなのは理解できますが、ママのためにも赤ちゃんのためにも、せめて授乳中だけでもタバコは控えるようにしましょう。