母乳が一時的に出なくなる

母乳育児をしている人はご存知だと思いますが、母乳と言うのは良く出る人でも24時間ずっと出ているわけではありませんよね。

いっぱい出て母乳パッドが手放せない人でも、24時間ずっと出続けているということはほぼありません。

誰だって1日の中で一時的には母乳が出なくなっている時間があるのです。

これに加えて、ママの体調や精神的なもの、1日の生活リズムでも母乳がしっかり出ない時はあります。

一時的に出にくい母乳に対して不安になり過ぎる前に、先ずは次のことを読んでみてください。

通常は母乳で育児をしている人で、一時的に母乳が出にくいという人は何かしら当てはまることがあるはずですよ。

母乳はいつも順調に出るわけではない?

冒頭でもお伝えしていますが、いくら育児が24時間営業の仕事とはいえ、母乳まで24時間ずっと出ているわけではありません。

人によっては産後2カ月目くらいから「差し乳」と言って、赤ちゃんが吸い始める刺激をキャッチすることで母乳を作るようになるおっぱいもあるのです。

こうした差し乳になった人は、普段はめったに胸が張ることもなく、赤ちゃんの吸啜刺激で母乳を作るリズムになります。

つまり、差し乳の人は赤ちゃんの刺激を受けるまでは母乳を作らない「一時的に母乳が出ないおっぱい」になっているとも言えるのです。

一方で、こうした差し乳へ変化しているわけではないけれど、様々な理由で母乳の生成が少なくなったりすることもあります。

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どんな時に出なくなりやすいの?

母乳はいつもいつも出ているわけではないものなので、生成サイクルやリズムを崩すとすぐに出にくくなったり、逆に作った母乳が溜まって乳腺炎になったりすることがあります。

体調不良

母乳が出にくくなることの原因で大きなものにはやはり「体調不良」があります。

そもそもぼにゅは血液の加工品なので、体調が悪いなどで栄養分が不足すると母乳の質も量も減ってしまいます。

これは母乳を出すこともですが、体自身が母体の健康(自分の生命維持)を優先するための仕方ないことです。

授乳期間中と言うのは慢性的な寝不足にもなりますから、免疫力も下がっていて体調を崩しやすいので、食事を気を付けて自分の健康を維持することはとても大事です。

ただ自分の食事も自分自身で用意するのがしんどい時は、パートナーや親など頼れる人に協力をしてもらって無理をしないことが大事です。

特に産後1か月~3か月くらいまでの間は、ママの体も自分の体を立て直すのに精いっぱいの時期です。

パートナーのお世話にまで時間を割ける余裕はない時期なので、そうしたことを説明したうえで、パートナーには自分のことは自分でしてもらうようにしましょう。

できればたまには赤ちゃんのお世話もパートナーに任せて、しっかり睡眠をとるのも大変重要です。

水分不足

一時的でかつ急な母乳の分泌量の低下とよく関わるのは「水分不足」です。

母乳は血液の加工品ですが、大半が水分であることに変わりはないので、水分不足は母乳量の低下に覿面に響いてきます。

授乳育児中、ママはなかなか自分の体などに気を配ることができないので水分補給もつい忘れがちになります。

できれば1日に必要な水分補給量として1500mlは確保した方が良いでしょう。

赤ちゃんは1日に850~1000mlを母乳として飲んでいます(完全母乳で成長も順調な加ちゃんの場合)。

ですからママも自分の健康維持と母乳の分を考えて、1500mlの水分を摂ることは心掛けた方が良いのです。

ただ水分をたくさん摂取すれば母乳量が増えるかと言うとそうとは言えないので、水分をガブガブ飲む必要はありません。

さらに、冷たい飲み物を一気に飲むと体を冷やして、反って母乳が出にくい体にしてしまうので、できれば常温~ぬるめの水分をこまめに摂取するのがおすすめ。

この時に、母乳が出やすくなるようなお茶を利用すると、水分摂取と母乳が出にくい悩みのどちらも解消できるので、一石二鳥ですよ。

母乳が出やすくなるお茶は、単に母乳が出やすくなるという効果だけでなく、身体を温めるとか、代謝を良くするような効果をもつものも多いので、身体がむくみやすいママには特におすすめです。

時間帯

初産のママでも病院や助産院で聞いたり、自分で調べたりして知っている人はいるでしょうが、母乳には一般的に「出にくい」時間帯があります。

多くのママが「母乳量が減るな」と感じている時間帯というのは「夕方」。

確かに夕方からはなぜか赤ちゃんが頻回授乳になることが多いので、多くのママは「やっぱり夕方からは母乳の生成量が減っているんだ」と感じています。

しかし、夕方から赤ちゃんがぐずり始めたり、頻回授乳になってしまうのにはそれなりの原因があるのです。

その1つに、母乳を生成する時間帯というものがあります。

というのも、母乳を作るためのホルモンであるプロラクチンは夜中に日中の2倍近く分泌されるんですよね。

このために、赤ちゃんが飲める母乳の量も夜中の方が多くなるんです。

夕方からの時間におっぱいをいっぱい刺激しておくことで、夜中に生成される母乳量を「赤ちゃん自身が」アップさせようとしてくれているんですね。

夕方からのグズグズや頻回授乳は「母乳の生成量をアップさせるための赤ちゃんなりの努力」と思っていればOK。

夕方からは家事に忙しくなる時間帯ではありますが、夕方の頻回授乳の期間もいつまでも続くわけでないので、少しの期間だけ赤ちゃんに付き合ってあげてくださいね。