この記事は約 1 分 38 秒で読めます。
母乳が出ないことについて病院などで治療をしようとすると、一体どんなことをするかご存知ですか?
母乳の出が悪い時の治療では「西洋医学的アプローチ」と「東洋医学的アプローチ」で治療内容が異なってきます。
今まで母乳マッサージなどだけで対応してきた人は、東洋医学的な治療を試してみるのも良いかもしれませんよ。
基本的には「マッサージ」を中心にする
西洋医学的アプローチからの母乳の出の対策は、助産師さんが行ってくれる「母乳マッサージ(おっぱいマッサージ)」が基本です。
産後すぐくらいに乳首辺りをつまんで行われる乳腺の開通マッサージは痛みが強いのですが、これで母乳が問題なく出るようになることも多いですね。
ただ、乳腺が詰まっているわけでないのであれば、基本的には赤ちゃんに吸ってもらうことが一番の治療と言えるかもしれません。
持病の治療で薬を飲んでいる人以外は授乳中に薬を飲むことはありませんし、特に母乳の出が悪いと言って飲める薬はないので、西洋医学的には母乳の出が悪くてできることはおっぱいマッサージが最大にして最高の治療と言えます。
助産師さんが個人的に母乳の出が良くなるようなお茶などを知っていて、そうしたお茶などを教えてくれることはありますが、そうした知識は助産師さんの母乳育児に対するモチベーションの違いがあります。
ただ助産師さんは看護師の勉強にプラスして勉強し資格をとっているので、気持ち的に「ママに寄り添いたい」と思っている人が多く、困っていることを相談するとしっかり話を聞いてくれる人が多いですよ。
東洋医学的なアプローチとは
母乳の出が悪い時に、どうしても何らかの治療や処置をしたい!というのであれば、先述した西洋医学的アプローチをするよりは、鍼灸などを取り扱う東洋医学からのアプローチをした方が効果があるかもしれません。
東洋医学では、血からできている母乳の出に関しては血と気の巡りをよくすることで治療をするのが基本です。
血と気の巡りをよくするためには、身体の内側からとにかく「温める(冷やさない)」ことと、巡りを悪くしている原因を整体や鍼、灸で取り除くという処置をします。
特に母乳の出が悪いことについては鍼で対応してくれることが多いようです。
東洋医学的に母乳の出が悪い原因としては次に挙げる3つがよくあります。
気血両虚
産後の肥立ちが悪いとか、元来の虚弱体質などのために、出産で消耗した気血が回復することができていない状態。
脾胃虚弱
東洋医学的には食べ物を消化し、気や血に変えるのは「脾胃」です。
この脾胃の機能が落ちてしまうと気血が母乳の生成に必要なほど作られず、欠乳という状態になるとされています。
肝気鬱滞
東洋医学的に言うところの「肝」には「疎泄」という気血をのびのびと拡張させる作用があります。
肝の障害によって疎泄機能がうまく働かないと気血が滞り、欠乳の状態になります。
東洋医学ではこれら3つのタイプをベースに、患者の「欠乳」がどのタイプかと見極めて鍼灸で適した治療をしていくことにします。
上に挙げた「気血両虚」の状態などは、西洋医学的アプローチを頑張っても状況が良くなることが少ないこともあるので、身体を内側からボトムアップする気持ちで、一度東洋医学の診察を受けるのも良いでしょう。
また、東洋医学では「気の巡り」を重視するので、体内の水分代謝にポイントをおくことも多くあります。
母乳の出をよくするようなお茶には、漢方でも使われる成分が含まれていることも多くあるため、手早く簡単に血の巡りをよくするために先ずはこうしたお茶を利用することもおすすめですね。